ご訪問いただきありがとうございます。今回は論理的な話し方・考え方にまつわる本の読書レビュー記事を更新しました。カテゴリとしてはビジネスおよびノウハウに分類させていただきました。少々のお時間をいただけますと幸いです。
ヨムオ
今回ご紹介するのは、“2ちゃんねる開設者”、“ニコニコ動画運営”で有名な『ひろゆき』こと西村博之氏の著書です。著者がこれまでのキャリアあるいは人生で築いた議論メソッドについて語った本です。その名も“論破力”です。ではごゆっくりどうぞ。
こんな方におススメしたい記事になっています。
〇ひろゆきファン
ひろゆき氏の歯に衣着せぬ物言い、飄々とした立ち振る舞いはカリスマ性があり、熱烈なフォロワーも少なくありません。そういった方は既に購入済でしょうが、インターネット先駆け時代の一翼を担った人物の本は読む価値があると思います。
〇プレゼンテーションとして交渉術を学びたい人
論破とはデータなどの客観的事実を用いて相手を説得する行為1)ひろゆき氏の場合はやや過激な傾向があり、そのままコミュニケーションに用いることはオススメできませんです。そうした交渉を有利にさせるテクニックとして本著は有用でしょう。
〇人間関係の悩みを抱える人
人が良いと言われているような人は自身の感情をうまく言葉にできずに悩むこともあるかと思います。そんな方は本著を読んで、嫌な奴に怒りの銃口を向けてみましょう。論破力を抑止力として使うことは自衛に有用です2)著書でも触れられているのですが、“核の抑止力”と同じですね。理不尽を振りかざす存在と闘うために時に武装も必要なのです。。
コンテンツ
はじめに ~論破力 概要~
この本について
論破力
西村博之(著) 2018年10月 朝日新聞出版
amazon ☆3.6(12件のレビュー)
私のレビュー ☆3
単行本 ¥875
kindle価格 ¥648
紙のページ数 201ページ
著者について
アラサー世代にとっては、言わずと知れたネット界のパイオニア的存在でしょうか。2ちゃんねるやニコニコ動画など10年先も残り続けるコンテンツを作った先見の明がある人という印象です。しかしながら、そのキャラクターはなかなか曲者で、好き嫌いが分かれるタイプでしょう。著書に堀江隆文氏との共著『ホリエモン×ひろゆき やっぱりヘンだよね~常識が疑えば未来が開ける~』がありますが、なるほど見事なマッチングだと感じます。興味がありましたら読書をオススメします。
コンテンツ ~論破力の本質~
構成
全6章構成です。
以下に目次を示します。
第1章 議論とはゲームである
論戦やディベートなど議論に対するひろゆき氏独自のスタンスや考え方を書いています。とても意地のわるいやり口もあります。そこは議論にゲーム性を追求するひろゆき氏のオリジナルテクニックとして日常での実践は控えるべきかもしれませんね。
第2章 観客の心を揺さぶる論破テクニック
TVやネットなどメディアを通じた議論をエンターテイメントと評しています。読んでみるとなるほど、社内のプレゼン・討論とは一味違った、ある意味でプロレスのような観客へのアピールが重要なショービジネス性が感じ取れました。
第3章 手ごわい相手に「YES」と言わせる説得術
2章との対比といえます。ビジネス面での論破力として如何に自分の企画を採用させるか、プロジェクトの穴を指摘し納得させるかといった実践的な内容になっています。ビジネスパーソンには大いに参考になると思われます。
第4章 厄介な人を転がす技術
論破すべきでない人への対応を書いています。非論理的な人、おかしな人、転がした方が有益な人etc.これらの人とマトモに話すのはメリットに欠けるため対応策を提示しています。これも実践的な内容で良いですね
第5章「ああ論破したい!!」こんなときどうする?! ひろゆきのお悩み相談室
シチュエーション別の論破実例です。人生の悩みは人間関係の悩み・金の悩み・健康の悩みと言いますが、おおむねどのような人間関係の改善にも有効な方法論が展開されています。
第6章 議論に強くなる頭の鍛え方
論破力の磨き方ですね。日ごろの工夫を挙げています。“試合に負けて勝負に勝つ”のくだりは本当に狡くて上手いですね、これは邪道ですが参考にすべきことだと思います。
感想
揚げ足取り、挑発、心理操作、多くの社会人が嫌う面倒臭いやつ3)本文中にも『面倒臭いやつと思わせたら勝ち』という一節があり、かなりタチが悪いですねです。あくまで“ひろゆき”というバックグラウンドがあればこそ扱えれる武器が論破力なのだと感じます。
さて、どうすれば薬としてひろゆき氏のマインドを使えるのでしょうか??
わたしの実践 ~ブログを書く上での論破力~
背景
世に溢れるブログ記事のほとんどが根拠のあいまいな記述ばかりです。私は医業を生業としていますが、医療系ブログ(美容・健康・ダイエットなど)を閲覧していると、ソースがSNSであったりブログの孫引きであったりと根拠がきわめて不透明なものが多いのです。
googleのサーチエンジンが医療系を嫌う理由もここにあります。いちブロガーとしてこういったゴミ記事を量産しないためにも“事実ベース”4)本著読了後の感想として、論破力の有無=事実ベースの論理というひろゆき氏の根底にある考え方がわかりました。の情報提供が必要なわけですね。
では事実ベースの論理とは何でしょうか?
それは知識の量といえます。そしてその知識にいつでもアクセスできる状態になっているかが重要です。
方法
私は事実ベース論理の習得法として『多読』を実践しています。書籍5)インプットのソースは情報整合性が担保されたメディアであることが大事です。論文や書籍などは著者・編集者の検閲を合格したものですので情報ソースとして信頼できるメディアといえます。からインプットしてブログにアウトプットする、その一連の作業を通じて断片的な知識を自身のコトバ・観念にまで再構築しているのです。
結果・考察
9月からtwitterやブログにアウトプットを始めました。はじめはどのように論理を組めばよいのかを考えながら書いていましたが、徐々に知識が自然と出るようになりました。
『自分のコトバ・観念に落とし込んで、ようやく“論破力”として事実ベースの論理を発揮できるようになる。』実感として理解できるようになりました。
googleはいまのところキーワードでしかブログ記事を判断していないようですが、いずれAIによる記事の精査が行われることでしょう。その時に事実ベースで書かれていないブログは一掃される可能性があると考えます。
いまのうちから事実ベースの思考を身に着けておくことをオススメします
まとめ ~論破力を読んで~
ひろゆき氏の『論破力』を読んだ感想と実践内容についての記事を書きました。
References
1. | ↑ | ひろゆき氏の場合はやや過激な傾向があり、そのままコミュニケーションに用いることはオススメできません |
2. | ↑ | 著書でも触れられているのですが、“核の抑止力”と同じですね。理不尽を振りかざす存在と闘うために時に武装も必要なのです。 |
3. | ↑ | 本文中にも『面倒臭いやつと思わせたら勝ち』という一節があり、かなりタチが悪いですね |
4. | ↑ | 本著読了後の感想として、論破力の有無=事実ベースの論理というひろゆき氏の根底にある考え方がわかりました。 |
5. | ↑ | インプットのソースは情報整合性が担保されたメディアであることが大事です。論文や書籍などは著者・編集者の検閲を合格したものですので情報ソースとして信頼できるメディアといえます。 |
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