年間300冊の本を読む男、発信する男

人材育成のプロに学ぶ子育て法|『戦略子育て 楽しく未来を生き抜く「3つの力」の伸ばし方』を読んで

釣り親子

ご訪問いただきありがとうございます。今回は子育てカテゴリの記事を更新しました。

ヨムオ

子育てメソッドに関する本って山ほどあって、どれを実践したら良いのか迷ってしまいますよね?育児は夫婦間でも意見が分かれる事ですから、他人の意見がそのまま我が家でも受け入れられるなんてことは滅多にありません。

今回ご紹介するのは、超論理的思考により独特の価値観から子育てを実践され無事に社会人まで育て上げた方の書籍です。その名も“戦略子育て”です。論理的な育児法は一般化しやすく実践しやすい具体的なものが多いですね。ではごゆっくりどうぞ。

こんな方におススメしたい記事になっています。

  • 子育て世代(とくに未就学児で本格的なしつけはこれからという方)
  • 子育て世代の親世代(ジジババの甘やかしは実は危険です)
  • 職場で人材育成をしているパパママ(部下の教育にも流用可能です)

はじめに ~戦略子育て 概要~

子どもたちと本

この本について

戦略子育て 楽しく未来を生き抜く「3つの力」の伸ばし方

三谷 宏治 (著) 2018年6月

amazon ☆5(5件のレビュー)

私のレビュー ☆4

kindle価格 ¥1500

紙のページ数 330ページ

戦略子育て 楽しく未来を生き抜く「3つの力」の伸ばし方 [ 三谷 宏治 ]
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著者について

K.I.T.虎ノ門大学院主任教授(金沢工業大学 虎ノ門キャンパス)、グロービス経営大学院客員教授、早稲田大学ビジネススクール客員教授、永平寺ふるさと大使、NPO法人 アフタースクール 理事、NPO法人 3keys 理事、Linkers株式会社アドバイザー[1]。前職は経営コンサルタント。福井県出身。(wikipediaより引用)

教授です。元戦略コンサルタントです。子ども・親・教員向けの教育に頑張ってます。テーマは「発想力」「決める力」「生きる力」。本も書いています。 (twitterより引用)

上述のようなキャリアを持つ三谷氏の著書、『経営戦略全史』や『ビジネスモデル全史』に代表されるように、ビジネスマンあるいは経営者らしい論理的な思考を、人材育成や子育てに流用したのが本著です。

ゆえに「子育ては期間20年、予算2000万円の人材育成プロジェクト!」という視点が新鮮でした著者は3女の父親として子育てを完遂しています。

コンテンツ ~戦略の本質~

構成

全9章構成です。

第1章はAI時代の展望、広がる職業の可能性といった未来予測です。

第2章では著者の子育ての基礎となる考え方を提示しています。

第3~9章は各論となっています。さまざまなエピソードとともに自律性を高める訓練法が紹介されています。また教育の受け手となった娘達の意見も適宜公開されているのが面白い点ですね。

以下に目次を示します。

第1章 AI時代に活躍できる人材
第2章 試行錯誤に必要な3つの力
第3章 叱り方・ほめ方
第4章 遊び・おもちゃ・ケータイの与え方
第5章 おこづかいでの自由と制限
第6章 親子コミュニケーションは脱ワンワードと傾聴から
第7章 勉強・読書について
第8章 お手伝い・イベント企画の任せ方
第9章 反抗期を超え自立まで

感想

著者の子育て観を見てみると表題にもあるように3つの力の育成が常に意識されているのがわかります。その力とは発想力・決める力・生きる力で、これらを掛け合わせて試行錯誤力としています。

この3つの力を育み、社会に出てときに自ら考え実践する優秀な人材として活躍してほしいと願っている、著者の思いは第1章のタイトルからも明らかです。

もともとビジネスの現場、企業コンサルティングとして超一流の“育成”メソッドを持つ著者が、現場のノウハウを子育てに流用した内容です。ところどころ、やりすぎ感や強行的な印象も感じますが、著者の家庭ではうまく回っていて、各家庭や子どもごとにカスタマイズすべきことだと思います。

また、本著に特徴的なのは3女の当時を振り返ったコメントがある点でしょう。このスタイルは育児本ではかなり斬新で、教育を受けた側のフィードバックは貴重だと思います。

少し残念な点は、母親の立ち位置や関わり方が見えないところです。著者のような超論理的な子育ては一般的には冷たい印象を受けるかもしれないと思います。そのフォローを母親はどのように行っていたのかも知りたかった点ですね。

我が家の実践 ~姉妹喧嘩に対する対応~

兄弟喧嘩

背景

著書中のエピソードに姉妹間でのケンカ対策がありました。どんな家庭でも兄弟喧嘩はありますよね。

仲裁もケースバイケースでしょうが、年の差を根拠に説得しても上の子に不満がのこります。中立の立場でお互いの言い分を聞く裁判もありますが結局ウソはつくし、禍根は残るしロクなことはありません。

ではどうすれば良いのか?

著者のとった方法は喧嘩両成敗と自主的和解勧告(次女の証言)でした笑。当事者両名を部屋の外に出したのです。そして仲直りするまで入室を禁じるというものです。

方法

我が家の姉妹喧嘩はたいてい、下が上のオモチャや道具を勝手に使い、上が怒って下が泣くという図式で成り立っています。

姉に対しては、道具の片付けや妹への接し方を指導するという対策をしてきましたが、感情的になっているので効果はありませんでした。妹は2歳未満でケンカしたことへの指導はうまく伝わらず笑っていました。

そこで次のケンカの際には、二人とも廊下に出すという作戦をとることにしました。仲直りするまで二人で外にいなさいというシンプルなものです。(もちろん気温的にも問題のない屋内でのハナシですよ)

結果

効果はすぐに現れました。

まったく響かなかった妹は、大泣きして事の重大さに気づきました。そしてお姉ちゃんを頼りに自ら手をつないだのです。素直になった妹に対して、姉は寛容性と包容力を持って仲直りと謝罪の意思を私に示しました。

考察

この結果が示すことは何か?

①姉の心理

『私は悪くない、悪いのは先にオモチャを勝手にいじった妹だ・・・』という利己的な考え方にとらわれて和解を拒否していた姉が、『私が先に謝らないと、妹が部屋に入れなくてかわいそう』という利他的な考え方に変わった可能性があります。

②妹の心理

オモチャの無断使用の件は、既に姉から“泣かされる罰”を与えられているため充分です。あとは姉と仲直りすることが求められます。二人で外に出されるという共通の状況を与えられ、和解(協力)という共通の目的を認識、手をつなぐという行動をとったものと考えています。

③現状

あくまで予想ですが当たらずとも遠からずでしょうか?もう少し大きくなったら、どのように心が動いたかを教えてくれると思うんですけどね。ただ最近は姉があまり怒らなくなって妹を泣かさなくなりましたね、思いのほか大きな成長エピソードだったのかもしれません。

まとめ ~戦略子育てを読んで~

夕焼け 家族

企業コンサルトならではの現場解決力を子育てに活かした内容でした。本著中には72の注釈があり、さまざまな体験や書籍の引用など豊富な経験談に裏打ちされた内容であったと感じます。

 

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