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塾に通わず合格!私立小学校受験対策③|面接試験の準備と対策
試験当日に困らないための備え
勝つための面接対策まとめ
- 面接に苦手意識のある親御さん
- 来年度に新1年生を迎えるご家庭
- いまから受験を考えているご家庭
- なんとなく“お受験”してみようというご家庭
ヨムオ
前回の『入学願書の書き方』に引き続き、当記事をお読みいただきありがとうございます。この記事には、面接試験についての基礎知識や当日の備えなどが書かれています。面接試験の具体例につきましてはシリーズ④をご覧ください。要点を目次に細かく書いていますので、覚書として何度も目を通していただきやすくなっていると思います。どうぞ、繰り返しご覧になってお役立てください。
面接試験の位置づけとは
お受験といえば昔はペーパー試験(知能検査)が大きな比重を占めました。しかし、受験ビジネスと受験対策の広がりから、知能を高く見せること(偽装)が可能になりました。
その結果として、本来ポテンシャルの高い子どもが落とされ、偽装された子どもが合格するも、中学・高校で伸び悩み、大学受験に失敗する。
今ではこのような試験の欠陥が明らかになり、試験方法は総合的なものに変わっています。
ペーパー試験・面接試験・行動観察の3本柱に、制作・運動などの知識以外からの知性を見る試験が課されることが多いようです。
面接がただの足きり要因か重要なポイントとなるのかは受験校の性質によります。
ただ、受験生全体を見渡した時に、あえて集団から逸脱すること(挑戦的な服装、奇抜な問答)が有利に働くとは思えませんし、多くの書籍でもそれはNGと語られています。
面接試験の注意点
見られているところは?
面接で見られている点が以下の4つです。
ざっくり解説しましたので『ギクっ』としたご家庭は習慣から見直してくださいね。
- 日々の習慣
- 親の受け答え
- 子どもとの関わり
- 夫婦間のギャップ
日々の習慣
子どもの言動は親の言動に一致します。
当日いかに取り繕っても普段からマナーの悪さ・言葉づかいなどに注意していなければ、ふとしたきっかけでぼろが出てしまいます。
面接と行動観察は日々のしつけ・マナーの教えが如実に出てしまうところなので、一夜漬けの対策は困難です。
ながい時間をかけて生活習慣として定着させることが望ましいと思います。
親の受け答え
といっても親の学歴を問われることはほとんどないかもしれません。それよりも家庭環境と教育方針についての考えが中心となります。しっかり対策して願書や子どもの発言との矛盾は避けたいところです。普段からウソをつかなくても良いような生活を心がける事が最も簡単です。
また、予想される質問に対して回答は二段構えで考えておくことも大事です。詳細は次の記事に譲りますが、例えば、『叱る時はどんな時ですか?』とういう質問に対して『挨拶ができないとき』と答えました。さらに『なぜ、挨拶ができないときに叱るのですか?』と深堀するような質問がされることがあるでしょう。これに対しても答えを用意しておけば、心理的な安心感も得られると思います。
子どもとの関わり
子どもが質問と回答を丸暗記しただけの雰囲気は好ましくありません。
こうしたサインは、目線が親の方を見てしまったり、子どもへの質問に対して母親がでしゃばって「普段は○○って言ってるのよね?」などと話し出すといった点で判断されるでしょう。
普段の練習から子ども自身が考えることを意識させておく必要があります。良い機会なので過保護・過干渉・放任など不適切な距離感は見直しておくのをおすすめします。。
夫婦間のギャップ
小学校受験に際して、夫婦での受験に対するギャップはしばしば見受けられるそうです。一般的に母親は熱心で、子育ての延長で受験対策に一所懸命になることが多いでしょう。一方、父親は母親任せで積極的でない人も少なくないといいます。
これは無関心な父親の雰囲気以外に、母親から父親に放たれる目線でも伝わるそうです。『この人、ちゃんと質問に答えてくれるかしら?』という疑いの眼差しが夫婦間のギャップをしっかり面接官に伝えてしまうんですね。
受験は家族団結した協力活動です。試験日までにゆっくりとで良いので家族の絆を強くしていきましょう。
勝つための面接対策
ではいよいよ面接対策の各論に移ります。
ここでは以下の5項目に分けて対策を立てていきましょう。
- 面接の心構え
- 面接の恰好・持ちもの
- 面接までに身に着けたい所作
- 入室前後での注意
- 面接中のピットフォール
面接の心構え
どんな覚悟で臨むもの?
面接と聞くと、我々の世代(アラサー・アラフォーですよね?)ではどうしても、就職活動についての面接を想起して何となく気が重くなったり、難しい質問やいじわるな態度で受験者に迫る圧迫面接のようなものをイメージしてしまう方もいるのではないでしょうか?
それは間違いです!
まず小学校でそのような圧迫面接のようなものをすることはありません。子どもや保護者に対して高圧的に出るような学校が適切な児童教育を提供できるでしょうか?おそらく現代にふさわしくない小学校というレッテルを貼られ、受験者大幅減、経営はたちゆかなくなりますね(ちょっと大げさに言いました)。
ですから、面接試験はあくまで観察でしかありません。堂々とした態度、余裕のある表情で臨むものなのです。
話すのは苦手なんだけど…
質疑応答のテンプレートがあるならいざ知らず、予想できない時事ネタなどには対応できないよ…という方もいると思います。
またビジネスマンのような流暢なプレゼンテーションスキルやアピールの上手さなども無いと嘆いている方もいますね。
大丈夫、必要ありません。
伝える努力と誠実性を持って話すことができれば合格されているというのが幼児教室の見解です。
ただし、熱意が伝わるように試験日までに自分の考えを自分の言葉で表現しておくことが大事です。
面接時の恰好・持ちもの
〇備えあれば憂いなし
1.お受験ルック
(服装自由の場合、自由…ではなく先輩の話を聞いて決めましょう)
2.ミッション系では控えめに
(服・髪型・アクセサリ・靴などは地味くらいがちょうどよい)
3.着替え一式
(緊張で嘔吐・失禁する子もいるとのことです)
4.所定の受験用紙
5.上履きなど人数分
6.雨具
7.時間つぶしの本やお絵かき帳
(飽きてだらだら、スマホで時間つぶしは心象が良くないです)
8.願書のコピー・質問回答集など受験資料
(ただし試験会場では見ない方が良いとの意見もあり)
お受験ルックは面接用と行動観察用の2つに大別されます。行動観察とは工作をしたり、軽スポーツをしたりします。我が家の場合は午前に面接、午後に行動観察でした。それぞれフォーマルな恰好、動きやすい恰好を用意しました。
お受験・ワンピースでgoogle検索しますとわかりやすいと思います。参考にタカシマヤさんのお受験look特集サイトを載せておきますのでご参考に。
https://www.takashimaya.co.jp/store/special/mensetsu/index.html
面接までに身に着けたい所作
所作と聞くとマナー教室や幼児教室に通うべきなのかと思われるかもしれませんが、必要なのは当たり前の事で以下の4つです。
- 元気なあいさつ
- あかるい表情
- 敬語と会話力
- 一人称と二人称
①元気なあいさつ
学校ですれ違う人全員に大きな声であいさつしましょう。
当然パパ・ママも一緒に挨拶です。
受験失敗の話題に、用務員さんだと思っていて挨拶しなかったら、実は校長先生(面接官)というネタみたいな話もあります。
この話題の親御さんもたいがいですね。
そもそも小学校とは子どもが6年間お世話になるところです。そこで挨拶できないというのはいかがなものか?という原点に立ち返ればわかることですね。
②あかるい表情
にこやかに余裕をもちましょう。
お受験はあくまで楽しいイベントでなければいけません。
お子さんが受験することで不幸を感じているのであれば、そもそも受験は止めた方がよいかもしれません。
③敬語と会話力
例えば、面接質問に対して『わかりません』が言えなかったり、しっかり自分の言葉で伝えられなかったりなんて事があると直すのに苦労すると思います。
お子さんには、幼稚園の先生やおじいちゃんおばあちゃん以外の目上の大人と話す経験はありますか?
もし無いのであれば公文式や水泳教室などの習い事などが最適です。
そういったコミュニティ内での会話は、自然なマナー・お行儀の良さを身につける事に繋がります。塾に通う以外の有効な手段ですね。
④一人称と二人称
一人称は「わたし・ぼく」です。
二人称は「お父さん・お母さん」が望ましいです。
うちは「○○ちゃん」に「パパ・ママ」でしたが、2週間くらい前から『小学生なら呼び方も変わるよねー』などとゆっくり慣らしていきました。
入室前後での注意
〇型どおりが大事
1.入室退室には順番に決まりがあります
⇒ 父・子・母の順番が基本です。
2.ノックの有無、入り方は当日チェックです。
⇒ ノックをする場合は3回、押すドアは父がドアノブをもち家族を通す、引くドアは父が開け母にノブを預けて入室。
3.あいさつの仕方
⇒ ドアを閉めたらみんなで会釈、椅子の横で「よろしくお願いします」のあとにお辞儀。
4.座り方
⇒ お辞儀をしたら、「どうぞ」と促されるので座ります。
面接中のピットフォール
- 答えている人以外もチェックされています。
質問の受け答えをしている家族の方を信頼をもった優しい眼差しで見守りましょう。
子どもが質問に窮した時、助け舟は少しだけ待ちましょう。
腹をくくって笑顔、これだけは忘れないでください。
- 学費に関する質問には・・・
謙遜で「イヤー不景気で・・・」などと言うのは禁忌です。大事なのは絶対に払えるという姿勢です。
面接試験の準備と対策まとめ
面接試験で注意すべき事、質問以外で評価されているポイントについてご紹介しました。不安のある方は繰り返し何度も読んでください、必ず攻略法が見えてきて、不安は安心に変わると思います。。
面接試験の準備|参考文献
塾に通わず合格!私立小学校受験対策シリーズ
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